2019年8月10日土曜日

Training in Australia Ⅴ

 G'day Shuです。

 早いものでオーストラリアでの研修生活も折り返し地点に来ました。

ドンカスターの朝焼け

 ディーラー配属からおよそ2ヶ月が経ちました。現在もワークメイトを尋ねて回りアシストをする事が殆どですが、走行距離が比較的少ない車やタイヤ交換等は1人で任せてもらえるようになりました。
 10人程いるワークメイトの作業スタイルを見て、自分にとって快適な作業のやり方を取り入れたり、自分なりの作業の進め方を確立したりする様にしています。

 それでは前回からの1ヶ月間で整備について学んだ事を書いていきます。

燃料タンクと燃料ポンプAssy
 燃料フィルターの交換では車種によって車内から外すのが難かったり、写真の白いリング上の燃料ポンプを固定しているプラスチックが上手くハマらない事があるため、タンクごと降ろして作業することがあります。
 燃料ポンプから出ている3本のホース挿入口ですが、1本は気化したガソリンをチャコールキャニスターに送る為の物で他2本は液体状のガソリンが流れるものです。なのでホースをつけ間違えるとチャコールキャニスタに気体ではなく液体が入り込み故障の原因になります。基本的にホースにはマークが施されていますが、ない場合や作業中に消えてしまう可能性も無くはないのでメモを残したり写真を撮っておくと安心です。

※チャコールキャニスター:燃料タンクからの蒸発したガソリンを保持、エンジンの吸気系統に送り込む物。タンク内で気化してしまった燃料もエンジンサイクルに利用できるエコな装置
チャコールキャニスター
ガソリンを満タンに入れようと給油ポンプが自動停止してからも給油を続ける行為はチャコールキャニスタにガソリンが流入し故障の原因となる可能性があります。


燃料フィルター交換の際はきちんと始動するかだけではなく作業前後にメーターを見て燃料計が正常に働いているかの確認も必要です。


エンジンマウント

上の写真はエンジンマウント交換の作業をした時の物です。
その名の通りエンジンを支える為のパーツであり、衝撃吸収の為にラバーが使われています。

エンジンはとても重いため、年数が経つと上の写真のようにラバーが潰れていってしまいます。

すると固定部品との距離が縮まり、終いには接触する事によりノイズの原因になります。


定期点検ではエンジンオイルを交換しますが、オイルの種類には気をつけなくてはなりません。
ホンダオーストラリアで発見して写真を撮っておいたホンダ車のエンジンオイル表
 
Feo(0W-20),Feoオレンジ(10W-30)はよく使います。

 左側の数字はエンジン始動時の外気温に対する粘度指標を表しています。数値が小さいほど低温での流動性が良いため始動性が良く、抵抗が少ないため燃費に良いです。そのため最近の車は大体0W-20が使われています。
 右側の数字は高温時の粘度指標を表しています。この数値が大きいほど高温での粘度が高くエンジンを摩耗から保護したり、密封性を高くすることができます。そのため燃費をよくしようとメーカー推奨より低い粘度の物を使ってしまうとエンジンにダメージが行く可能性や燃焼室にオイルが流入しやすくなりオイルの減りが早くなる恐れがあります。
 

ワークメイトの中には壁にメモを残している人もいます。オイルレベルゲージのMAXまで入れるように指導されていますが、ホンダオーストラリアで見た表+200mlくらいが丁度その量になります。

今回の整備内容はここまでにします。

 7月下旬にハーフマラソンの大会に参加してきました。
極度のインドア生活から抜け出し運動を再開したためか練習期間からランナー膝の症状が出ていたためゆっくりのペースで挑みました。
それでも18kmくらいから膝が痛くなり最後の方激痛では歩いてしまいましたが。他のランナーの人にいいペースで来てるよ、あと少しでゴールだよとエールをもらいなんとかゴールすることができました。
息が上がったり汗をかいたりする前に足が痛くなる程筋力が落ちてるのは正直悔しかったですが、走りきった事と周りの人の温かさが忘れられないくらい嬉かったです。








今回はここまでにします。
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