2019年7月10日水曜日

Training in Australia Ⅳ

G'day! Shuです。

ディーラーに配属されてから1ヶ月ということで、月日が経つのがとても早く感じています。
Middle Brighton Pierでのサンセット

ディーラーでは基本的にワークメイトの手伝いをしながら作業の仕方や注意点を教わっています。最近になり少しずつ1人で作業をさせてもらう機会が増えてきました。
自分にできる事が無くなったら他に手が必要な人を探すという流れが多い為、手順がまとまった写真があまり撮れていません。

まずオーストラリアホンダではできなかった整備をざっくりと紹介します。

・Fuel Filter(燃料フィルター)の交換

燃料に紛れている不純物を取り除く為の物です。燃料を送り出す燃料ポンプ、燃料計が一体となっています。それらは再利用するので壊さないように注意が必要です。
新旧で見比べて何が新品に足りないかを把握します

全体像が取れていませんが燃料計です

・パワーウィンドウレギュレータの交換

窓ガラスを上げ下げする為のモータ及びガラスを支えるパーツとレールで構成されています。
ドアの内側に固定するのですが、なかなか正しい位置にはまらず苦労しました。
白いパーツが上下に動きます


さて、ここからは整備をしていて気になっていたタイヤについて書いていこうと思います。

・定期点検での主な流れ

まず空気圧警告灯やジョブシートの注意事項の確認そして空気圧測定等でパンクがありそうか把握します。
ピンチカット(膨らみの所)
上の写真のタイヤは測定時の空気圧は正常で釘等も刺さっていませんでしたが、ジョブシートに左フロントタイヤの空気が抜けるとあったため念入りに見たところ発見した物です。
明らかに膨れているのが分かるかと思います
横から見ると分かりやすいと思いますが、タイヤの一部が膨らんでいます。触ってみると想像以上に柔らかいです。これはタイヤの形状維持と空気圧保持の役割をするカーカスという繊維が衝撃等により切れてしまう事によって起こります。バーストの危険が有るためタイヤの交換が必要になります。


異常がない場合は溝の測定や段付き摩耗等確認します。
その後タイヤローテーションの必要性やタイヤ交換の必要性を判断します。
ローテーションについてワークメイトに教わった事は
・前輪の溝の方が深くなるようにする
・ローテーションした時に前輪が左右で同じ深さの溝になる(後輪がイーブンでない場合はローテーションしない方が良い)
・ひび割れの有無(いい状態の物を前輪に)
です

しばしばクロスローテーションを行うのですが、理由が上手く聞き取れなかったので自分なりに考えてみました。

オーストラリアではラウンドアバウトが多く、右前輪の外側と左前輪の内側が摩耗しやすいのではないかと思います。そこで斜めに入れ替える事でタイヤのトレッドを均等に消費しようという狙いがあるのかなという結論に至りました。

パンクの有無や溝の量も大切ですが、偏摩耗は異音の原因になるだけでなくタイヤの寿命に悪いと思うので、タイヤを触ってみた感触という情報から適切な対応を取ることができるようにしていきたいと思います。そのためにはまだ知識が足りていないと思うので、質問したり自分で調べる等日々勉強することに努めます。

今回の記事はここまでです。
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2019年6月10日月曜日

Training in Australia Ⅲ Automatic Wiper System

G’day! Shuです。

オーストラリアは冬に入り、私のステイ先でも2人程体調を崩しました。
体調管理には十分気をつけたいと思います。

Library at The Dockからの夕焼け

今回は雨滴感知ワイパーについて書こうと思います。

これはフロントガラスに取り付けられたレインセンサーで雨を検知し、ワイパーを作動させる機能です。そのため搭載されている車には写真の様な物が付いています。
レインセンサーはリアビューミラーの近くに付いています

ワイパースイッチを1段下げるとワイパーが1度動き、オートモードに切り替わります。
スイッチを回転させることで雨と判断する雨量の調整をすることができます。
+に近いほど高感度になります


ここからはレインセンサーの仕組みについて説明します。

レインセンサーは主に赤外線を発光するLEDと光を検出するフォトダイオード、光路形成のためのプリズムで構成されています。
大雑把に説明するとセンサーはLEDからの光がフロントガラスで反射してフォトダイオード(光検出器)に入る光量を見ています。

レインセンサー
LEDから出る赤外線はウィンドシールド表面で反射してフォトダイオードに入ります。
しかしシールド表面に水滴があると赤外線の一部が外へ逃げフォトダイオードに入る光量が少なくなります。

フォトダイオードは簡単に言うと光を電力に変換する様な物です。

電気は自由電子(その名の通り動き回ることができる電子)が波の様に移動する事で発生します。
プラスは電子を欲しがる食いしん坊、マイナスはプラスに電子を渡したがるお節介という風にイメージしています。
イメージ図
下の図は基本的なダイオードの仕組みです。
P型半導体とN型半導体を接合した物で、接合部は電子を渡したNと渡されたPで仲良くなって安定している状態になっています。
そこへ順方向バイアス(P側にプラス、N側にマイナスの電圧をかける)と食いしん坊がなだれ込み、真ん中で仲良くなっている所から電子を貰っていきます。
すると電子は図で言うマイナスからプラスへ動き、電流はプラスからマイナスへ流れます。この時のエネルギーの移り変わりによって光が発生します。


LEDイメージ図

フォトダイオードは下の図の様に基本的にLEDとは反対に電極が付いています。
するとどちらも外側に引き寄せられ、真ん中には空乏層という物ができます。

そこへ光エネルギーを送ると、電子とホールが発生し電子は+極へホールは-極へ流れていきます。光の照射中は絶えず電気が流れ、強さは光の強さに比例します。


この出力の変化=雨粒によるフォトダイオードへの光量をコントロールユニットが監視する事で雨を検知しています。

下の写真は納車前点検時の物です。
ご覧の通りレインセンサーが上手く張り付いていないため、オートワイパーが作動しませんでした。
分かりにくいかもしれませんが、張り付いていない所は白っぽくなっています
レインセンサー
貼り付け修正作業のほとんどはトレーナーのデニスさんが行いましたが良い勉強になりました。
修正後のセンサー貼り付け部
マラソンについて書くつもりでしたが、明日11日からステイ先から近いディーラー配属となり、今までは時間的にあまりできなかったホストブラザーとのランニングも夕方頃にできそうなので次の機会に書こうと思います。

最後に少しプライベートでの写真を紹介します。

ローズストリートアーティストマーケットへ行った時のフィッツロイミルズという駐車場で撮った写真です。
土曜日になるとこの駐車場でフィッツロイミルズマーケットが行われます。

私はコロンビアのビニール袋をプレスして作ったというカードケースを購入しました
10AUドル 左上の紫が好きです

つい先日にはOZ Comic Conという 漫画やアニメに関するイベントに行ってきました。
トレーナーのコーリンさんにレゴでできたシビックタイプRが展示されるということで無料チケットを頂いたのですが、ワークショップに忘れてしまったため40ドル程でチケットを購入しましたがその価値は大いにあると思いました。

なんとライトが点灯します

今回はここまでにします。
それでは 
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I hope this article would be easy to understand about car engineering for you.
See you next blog.

2019年5月10日金曜日

Training in Australia Ⅱ

G'day. お久しぶりです、Shuです。

5月になり、オーストラリアは段々と肌寒い気候になりつつあります。

先週の金曜日に語学学校に通って6週間が経ち、卒業式を迎えました。
現在はオーストラリアホンダにてフルタイムで研修を行っています。


Black Rock Beachでの夕日

オーストラリアの方ではゴールデンウィークはありませんが、4月の19日から22日までイースターホリデーという4連休があります。イエス・キリストが処刑された3日後に復活した事を祝うお祭りなのだそうです。

折角の機会だったのでShun、Yamato、Shotaroと一緒にグレート・オーシャン・ロードへ1泊2日の旅をしました。

Lock Ard Gorge 砂がとてもサラサラしていた事が印象に残っています

12使徒 残念ながら逆光でキレイに取れませんでした

海や岩も素晴らしいですが、来るまでの道のりのスケールの大きさにも驚かされます。




連休最終日には写真を取りにロイヤル植物園へ。

マップからとても広い事が分かるかと思います




チンアナゴの様なサボテン
馴染みのある植物 ちなみに背後には公共トイレがあります

歩いていて気づきましたが、観光や日光浴などに来ている人が多いのにも関わらずゴミが全く落ちていないことに驚きました。

4月25日にはANZAC Dayという休日があります。

この日は第1次世界大戦でイギリスの要請を受けて戦いに向かい亡くなったニュージーランドとオーストラリアの兵士の追悼、さらに現在は少し変化し当時国のために戦ったすべての兵士のために追悼を捧げる日です。

ANZAC Dayになると戦争慰霊館(Shrine of Remembrance)で当時の歴史を振り返り、行進や演奏等の儀式を行います。

ホストマザーによかったら来てみないかと誘われたので行ってみる事にしました。

左側のモニターで戦争慰霊館前の映像が見ることができます
儀式は6時頃に始まる為4時20分頃に起床する必要がありました。
写真では真っ暗で見えませんが、大勢の人が静かに儀式を観ています。

日が出てきた頃

軍用車と思われる車が何台もありましたが時間の関係で写真はあまり取れませんでした

生活面の話は以上です。
ここからはワークショップでの出来事を少し書いていきます。

Jazz(日本ではFIT)のオーディオを変えるために取り外しを行いました。


オーディオは上2本下1本のボルトで止まっています。
それを外すためには上に被さっているパネル及びパネルに被さっているメーターバイザーを外す必要があります。
メーターバイザー 引っ張るだけで外すことができます
パネルは掴みどころがなく、隙間なく付いているため穴にフック状の工具を引っ掛けて外しました。こうすることで見えるところに傷を付けることなく外すことができます。

外し方の一例

留め具の形状と位置
ボルトが見えるようになります

下のボルトを外すためにグローブボックスとシガーソケットのパネルを外します。

ボックス側から覗いた状態
ボルトと端子を外したらオーディオを外すことができます。


今回の整備編は以上です。

現在6月の下旬に行われるRun Melbourneというマラソン大会のハーフマラソンに向けてホームステイ先のドイツ人留学生の子と一緒にランニングをしているので、それについて後ほど書く予定です。
※正しくは7月下旬でした

Thank you for visiting my blog and taking a moment to read it.
See you later.

2019年4月9日火曜日

Training in Australia Ⅰ

メルボルンシティの風景
お久しぶりです、Shuです。
早いものでオーストラリアに辿り着いてから3週間程経過しました。

こちらの気候は朝は少し肌寒く、午後5時頃が一番体感気温が高く、薄い長袖シャツ1枚で過ごせる位暖かくなる事が多いです。









現在の日常ですが、平日は午前中に語学学校で英語を学び、午後はオーストラリアホンダで研修をしています。


オーストラリアホンダでの研修

私はこの3週間でサービス(定期点検)、ストラット交換、トランスミッション交換(作業途中)、E-Learning(ノートパソコンを使った座学)をしました。

今回は作業に携わる機会が少ないと思われるCR-Vのトランスミッション交換と周辺部品に注目して書いていこうと思います。

今回使用している車はトルクコンバータ付きのオートマチック車です
図のようにトランスミッションはエンジンからの回転運動をトルクコンバータを介して受け取り、状況に応じて変速を行うための物です。

これを交換するためには
・外すためのスペース作り
・周辺部品を外しトランスミッションをフリーにする
・エンジンを吊り上げる機構を取り付ける
・エンジンとトランスミッションを切り離す
といった事が必要になります。


作業は基本的に電子マニュアルを見て行います。


エアクリーナを外しゴミの混入防止のためキャップを付けます

他にバッテリー及びバッテリープレートやハーネス等も外します。

ATFウォーマーをトランスミッションから外します


ATFウォーマーについて

ATFとは・・・オートマチックトランスミッションフルードの略です

トルクコンバータ内の液体、トランスミッションのギヤの潤滑、冷却、清浄
そして油圧機構の作動油としての役割があります。

そしてATFウォーマーは主にトルクコンバータに関わる機構です。

トルクコンバータについて

一言でいうとエンジンの動力をトランスミッションに伝達する機構です。

トルクコンバータ内はATFで満たされています。


トルクコンバータ 図1
トルクコンバータ 図2
トルクコンバータはエンジンのドライブプレートという円盤に取付けられ、エンジンと共に回転します。

トルクコンバータ内にはエンジンの動力で回転するプロペラ(ポンプ)とトランスミッションのシャフトが付いているプロペラ(タービン)があります。

エンジンの回転によりポンプが回転し発生した流体エネルギーがタービンを同じ回転方向へ回そうとします。
この動きによってエンジンからの動力がトランスミッションへ伝わります。

トルクコンバータは半クラッチの様な事をしなくても発進が出来るというメリットがありますが、いつまでも液体で間接的に動力を伝えていては伝達効率が悪いのです。

そこでポンプとタービンの速度差がある程度に達すると、図1のロックアップクラッチによってエンジンとトランスミッションを物理的に繋ぐ事で動力をダイレクトに伝えるという事をしています。

ATFウォーマーの役割

ATFは潤滑等の役割もあるため、ある程度の粘度があるオイルが使われています。
そして粘度は温度によって変化し、温かいと柔らかくなります。
ATFが固いとその分トルクコンバータ内の抵抗は上がり、必然的にエンジンは燃料を多く消費しなければなりません。
そこでエンジンを冷やしているクーラントの熱をATFに交換することで、ATFを早く柔らかくし、フリクションを少なくして燃費を良くする事が目的です。
これは推測ですが、燃費を良くすると言うことは走った距離分の排気ガスも少なくなるため環境対策のためという側面もあるのではないかと思いました。

説明が長くなりましたが作業の続きを書いていきます。

車速センサ、キャリパ ストラットボルト、スタビリンク等を外し
ドライブシャフトを外します

ブレーキディスクを外した時にドライブシャフトを適当に下ろすと伸び切ってしまい分解して組み立てる必要があるためこの様に固定します。








ドライブシャフトを外している瞬間

両側のドライブシャフトを外したらハーフシャフトを外します。










外したハーフシャフト





















ATFを抜くためにオイルドレンボルトを外します。






























前側プロペラシャフトを外しますが共回りするため

写真の様に押さえておく必要があります。
そしてプロペラシャフトはバランスが重要なため外す前に取り付け位置にマークを付けて同じ状態に戻せるようにしておく必要があります。
リヤ側プロペラシャフト 固定の図



トランスファーを外しま。
この機構は4輪駆動車に見られる物で、エンジンの動力をドライブシャフトを介して前後輪に伝えるための機構です。


トルクコンバータ
ドライブプレートとトルクコンバータカバーを止めているボルトを外していきます。
学校での授業では単品での分解でしたが、実際に組み上がっている状態からの作業ではトルクコンバータを回転させてボルトを見えるところまで移動させる必要があり、勉強と実践の違いを思い知りました。

ボルトを外すために回転させている所

















エンジンマウントを外す前にエンジンを吊り上げるためのSSTを取り付けます。












長さが不十分であったためエクステンションパーツを取り付け
















トルクロッドマウンティングボルト










下の方でエンジンを支えているボルトを外します















上の方からエンジンを支えているボルト類は最後に外します。
こちらを先に外してしまうと、エンジンを吊り上げているのが小さなプレートだけの状態で下にあるエンジンを固定しているボルトを外さなくてはいけなくなりとても危険だからです。
電子マニュアルではかなり前半に右の写真のように外すように書かれていたため外しましたが、トレーナーのデニスさんにマニュアルはあくまで1つの方法であるため、何を先にやる必要があるかは自分で考えなくてはならないと教えてくださいました。



残りの作業はフロントフレームを外したらミッションを完全にエンジンから切り離してから交換、組付けです。



最後に少しだけ語学学校についてお話します。

月曜日と火曜日は主に文法の勉強をしています。
水曜日から金曜日は2人組になり学んだ文法を活用できるようなQ&Aをしたり、チームで早押しクイズをしたりしています。

その他にも会話に適した話題や質問をし答えてもらえた場合のリアクション、コメントをする重要性なども学びました。
日本人以外の人とは英語しか共通のコミュニケーションツールが無いため、Q&A等で分からない単語があったりすると別の言い方をしてみたり翻訳アプリを使うなどしてとにかく伝えようと必死になっています。


こちらに来てから英語を話す事が日常になってきましたが、中学生で習うような文法でも、いざ会話となると間違えてしまうことが多々ありました。


文法を知っていても自分で伝えたい言葉を考えて正しい文法を使い文章を作る事を何度も繰り返さなければスピーキング能力は伸びないのだと思いました。

語学学校のクラスメイト





















今回は以上です。
次回はオーストラリアでの私生活についても書きたいと思います。